ゲーム専門誌以外の記事で、ドリームキャストを128ビット機だと紹介している記事を
たまに見かける。本当に128ビット機なのだろうか。 正解は「間違い」。ドリームキャストは128ビット機ではない。 ドリキャのCPUは日立製「SH-4」だ。これは32ビットCPUであり、 ドリキャは32ビット機なのだ。 それじゃあ64ビット機であるニンテンドウ64より性能が低いのか? 勿論そんなことはない。 ドリキャが業界最高性能機であることはご存じのとおり。 |
SH-4 (Dreamcast) | 360 MIPS |
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VR4300 (Nintendo 64) | 122 MIPS |
R3000A (PlayStation) | 34 MIPS |
SH-2 (Sega Saturn) | 28 MIPS |
上記はドリキャと現行ゲーム機のCPU性能の表だ。MIPSは命令を処理するスピードの単位ってな感じだ。
ドリームキャストのダントツな高性能さがわかる。 家庭用のゲーム機では64ビット、128ビットといった大量、高精度なデータを扱うことは殆ど無い。 32ビット処理を専門に得意とする方が全体的な効率がよいのだ。 これと、200MHzという高速動作により、360 MIPSという超高性能を実現している。 結論を言うと、 「現在のコンピュータ水準では、64ビットだの128ビットだのと言う単純な数値で 性能を表現することは不可能」なのだ。 SH-4の「マトリクス演算子」という部分が「128ビットバス」であり(私もよくわからんが)、 このへんがドリキャが128ビット機だと言われ始めた元らしいが、それはちと詐欺に近い。 とくにセガは、セガサターン発売当初、32ビットCPUを2機積んでいることを 「64ビット級」と称した前科(笑)があるので。 |
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